過去ログ
前部室過去ログ(2009)
前部室過去ログ 2009/01/01 ─ 2009/12/31
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[1729] Re: Uボートの各区
> 素人質問で申し訳ないですが、
> 第二次世界大戦中のUボートでは、敵の位置などを音で確認する部屋を
> 特別に「聴音室」と呼ぶのですか?
> 映画「U571」ではそう言っていました。(言ったのはアメリカ兵ですが)
> 本などを見ると「水測室」となっていて、違いがあるのか疑問に思いました。
> ご存じの方、どうぞご教授下さい。
>これは、ドイツ語のHorchraum、英語のsoundroomをどう訳すかという問題だと思います。
ドイツ語のHorchraumは直訳すれば「聴音室」、英語のそれは「水測室」となります(この場合のsoundは「音」というよりも、「水深測定」あるいは「水中測的」の意味です。とは言え、水測は音によってなすものですから、「音」から派生した意味でしょうね。一方、文献によっては「音響室」と訳しているものもあったような記憶がありますが、これは誤訳だと思います)。日本帝国海軍では、「聴音室」と機能的に同じ部署を「水測室」と呼びます(海自では「ソナー室」ですか)。ですから、帝国海軍の用語に準拠した訳をすべきと考える訳者ならそう訳すでしょうし、あくまで原文に忠実にというスタンスの訳者なら「聴音室」とするかもしれません。
蛇足ですが、Das Bootでは、艦長(大尉)をHerr Kaleun(ヘア、カロイン)と呼んでいますよね。これは「大尉殿」という意味ですが、日本帝国海軍の場合、上官を「殿」付けで呼ぶことはありません。それを根拠に、翻訳でも「大尉」とすべきと主張する人がいますが、ドイツでは海軍でも上官を「殿」で呼ぶという、これはいわば軍文化の違いを表出している重要な部分であるわけですから、それをむやみに日本式にしてしまうのもどうかと思います。
それとの関連で、「水測室」の場合も、ドイツでは「聴音」に重きを置くという発想なのだから、「聴音室」でも良いのではないかと私は思います。ただし、翻訳プロダクトの対象が技術者などであった場合、無用な混乱を防ぐために「水測室」で統一した方がいいのかもしれませんが(済みません、なんかつまらん翻訳論みたいになってしまいました)。要は、両者は同じもの、ということでした。
水魚さん
ご無沙汰しております。その本については自分で紹介しておきながら未読です。そのへんはまげ店長さんの方が早いと思いますよ。ということで、店長さん、また書評を。ではでは。
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[1728] お久しぶりです〜
「水深五尋」某誌の書評を見て買ってしまいました。
古風なタイトルですね〜。
U99さんはもう読まれましたか。ウッディ・アレンの「ラジオ・デイズ」に出てくるUボートみたいな……子供たちにとって兵器と言うよりネス湖の怪獣みたいな、ちょっと神秘的な畏れを感じさせる存在として書かれるのかしら、などという期待があったんですけど。
そういう登場の仕方ではないのかしらん……
とりあえず楽しみです。 -
[1727] Uボートの各区
素人質問で申し訳ないですが、
第二次世界大戦中のUボートでは、敵の位置などを音で確認する部屋を
特別に「聴音室」と呼ぶのですか?
映画「U571」ではそう言っていました。(言ったのはアメリカ兵ですが)
本などを見ると「水測室」となっていて、違いがあるのか疑問に思いました。
ご存じの方、どうぞご教授下さい。 -
[1726] Re: シップ・オブ・ノーリターン ~グストロフ号の悲劇~
> 解説に「監督は『ふたりのロッテ』のヨゼフ・フィルスマイアー」とありますが、私は映画に詳しくないので何を云っているのかさっぱりです。
> この監督に詳しい方、いらっしゃいますか?この監督は、ドイツ版の『スターリングラード』(ジュード・ロウではなくてトーマス・クレッチマン主演の方)の監督ですね。シビアな内容の映画にうってつけでしょうか。といっても、私もそれ以上のことはよく存じません。映画のことは是非gonrokuさんからご教示いただきたいのですが、最後の長期哨戒から帰還していないようですし・・・。
マーフィの戦いも懐かしいですね。最後に観てからウン十年でしょうか。
ところで、新たなUボート本。宮崎駿がイラストを担当している『水深五尋』ですが、童話チック過ぎますか?
では。
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[1725] マーフィーの戦い
マルシュ さま マーフィーの戦い おかげで判りました有難うございま30年ぶりの念願がかなうことができました早速DVDを取り寄せ一刻も早く観たいものです。
水谷純一郎 卯波 何しろこのような書き方の要領が判らず群馬に居る長女からの
指示でやっております。では又 -
[1724] re:探しています
たまにROMしてましたが、書き込むのは数年ぶりです。
>>卯波さま
潜水艦同士の戦いではありませんが、お話を聞く限り「マーフィーの戦い」ではないでしょうか?このサイトにも寸評がありますし(http://www.u-96.net/blog/cat4/cat7/post_11.html)、グーグル検索すれば言及した記事がいろいろ見つかります。
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[1723] シップ・オブ・ノーリターン ~グストロフ号の悲劇~
すいませんが、卯波さんへの答えではありません…
私はギブアップです。たまたまamazonからの案内で、新しいDVDが出る様です。
グストロフ号については既に白黒映画の「グストロフ号の悲劇」(フランク・ヴィスバール:監督)がありますが、新しい作品のようで楽しみです。解説に「監督は『ふたりのロッテ』のヨゼフ・フィルスマイアー」とありますが、私は映画に詳しくないので何を云っているのかさっぱりです。
この監督に詳しい方、いらっしゃいますか? -
[1722] 探しています
初めまして、75歳の老人です。さて私は少年時代潜水艦ものがすきで、昔ドイツの
Uボートとイギリスの潜水艦との死闘を描いたもので、カラー映画で最後は
南太平洋あたりで終戦を迎えたのに、Uボートに最後の止めを刺すいかにもジョンブル
らしい、しつこい作品でした。あいまいな記憶ですが、アフリカの川を遡上しての作戦の
ようにもおもえます。出来ましたら、作品名DVD等ご教示ください。 -
[1721] Re: この軍歌の題名ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
U99さん
> もう解決済みかもしれませんが、一応、遅レスを。
ありがとうございます!
流石に英語サイトを読み漁れる程の語学力は…
(私の知ってる単語は非常に偏っています)
機械翻訳を使ってもいいのですが、あまりにも日本語がおかしいですから…> >Black flagについての記述
> あっ、『Uボート戦士列伝』の第16章にもちょこっと載ってますよ(笑)。そんなっ!
恥ずかしい限りです。
U99さんには、かないません(笑)#歴史群像アーカイブ8 ヨーロッパ爆撃戦記を買いました。
#サブ・テーマの爆撃機ですが、Uボートとの絡みは最終頁のビスマルクの最期についてです。 -
[1720] Re: この軍歌の題名ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
>> そういえば、アメリカの沿岸防衛について詳しい方はいませんか?
> 「Wolf at the Door: The World War II Antisubmarine Battle for Hampton Roads, Virginia」で
> 「U.S. Navy Fifth District」という言葉が出てきます。
> 読者が知ってるのを前提で話が進むので、???という戸惑った感じがしています。
> ネットで調べて第5戦区というありきたりな事は分かったのですが、この区切りの背景とか歴史とかについて細かい事は分かりません。
> ちなみに私は、「U.S. Navy District」という概念を初めて知りました。もう解決済みかもしれませんが、一応、遅レスを。
Navy district=naval districtは、昔の日本でいうところの「鎮守府」のことで、米国のそれは「管区」と訳すのが普通だと思います。ただ、米国の場合、平時は海軍と沿岸警備隊(USCG)が区別されるので、厳密に言うとその両者の機能が含まれる日本の「鎮守府」とは異なるわけですが、戦時においてはUSCGが海軍下に置かれるので、「鎮守府」と同等と考えて良いと思います。いずれにせよ、"fifth naval district"で検索すると、米系のサイトがかなり出てきます。ざっと見ただけですが、海軍管区全般に関しては以下のものがかなりお奨めです。米海軍史部編纂ですから信頼性もありますし。
http://www.history.navy.mil/library/online/nav_dist_dev.htm>Black flagについての記述
あっ、『Uボート戦士列伝』の第16章にもちょこっと載ってますよ(笑)。ではでは。