過去ログ
前部室過去ログ(2009)
前部室過去ログ 2009/01/01 ─ 2009/12/31
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[1698] 久々の潜水艦映画
gonrokuです。
>まげ店長さん
オススメ洋書になかなかフォローできずすみません。
解読出来ずにすぐに写真集と化してしまうので、最近は洋書になかなか手が出ませんが…、まげ店長さんのAmazonタグ、面白いですね。フォローできない代わりにAmazonの参考ポチを押させて頂きます…私からはまたまた映画の話題を。
Uの冠を被ったタイトルが2本も発売されていたのでご報告。
既にチェック済みの方もいると思いますが…。『U-196』
オーストラリアの海洋観測所を舞台に、海洋調査のために海に潜ったダイバーが、第二次大戦時に毒を積んだまま沈んだUボートを発見。毒の流出を防ぐためにダイバーらが奮闘するサスペンス。物語は親と子、そして三角四角の男女の恋愛関係とか、自然を守りたい派と石油を掘り出したい派の対立だとかが中心の、前後2巻組。潜った途端に魚雷の穴からスイスイ入っていったり、あっさり「U-196」というプレートが見つかったり、潜水艦の中で格闘したり…「シャドウダイバー」で深海に潜ることの危険さを知ったあとでは信じられない感はありますが、あまり突っ込まずに…。
原題は「Himmel über Australien」。やはり日本市場は「U」を付けたほうが売れるんでしょうか?!
もう一本は、『U-20』。
第一次大戦時に、アメリカ人や女子供を含む約1200人の乗客を乗せた豪華客船ルシタニア号が、Uボート(U-20)によって沈められた際のドラマ。原題は「Lusitania: Murder on the Atlantic」。
沈められる客船側のドラマだけではなく、客船に弾薬を積んでいたことや、Uボートに狙われていると知りながらも援軍を送らなかったことにも触れ、当時のニュース映像や新聞、ポスターなども使用されていますが、やはり一番のみどころは、ミュンヘンにある我らがU-96のセットで撮影されたUボートの艦内です。また、現在公開中の『ベンジャミン・バトン』でもチラリとUボートが登場します。
物語は、主人公が民間の漁船に乗っていた時期に第二次大戦が勃発、船は米海軍に徴用され、哨戒任務に出た時にUボートに遭遇するという設定。
Uボートは艦載砲で戦っておりました。さらに、池上司の「雷撃深度十九・五」を原案とした日本の潜水艦映画『真夏のオリオン』は6月13日公開です。
「雷撃深度十九・五」は個人的に好きですが、『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』の福井晴敏氏がアクションシーンを脚色した模様。
こちらも久々の潜水艦映画なので楽しみです。 -
[1697] The Silent Service in World War II: The Fleet Type Submarine
西山洋書が円高還元セールで30%引きでしたので、当然行ってきました。
今回はアメリカ潜水艦の「The Silent Service in World War II: The Fleet Type Submarine」です。
艦内の仕組みについてかなり詳細に説明してくれているので、なかなか面白いです。
残念なのは西山洋書は元々高めなので、30%オフでもamazonに勝てないのですね(笑)。
(帰路に値段を調べてがっくりしましたが…)
amazonでも流通してないマニア本を狙うのがお勧めです。驚いた事に、まだ超幻の名著Waldemar Trojca「Ubootwaffe Marine Kleinkampfverbande 1939 −1945 」が置いてありました!
ビニール掛かっていて美本ですので、是非ともお薦めだと思います!!!他にはJean Phillippe「U-BOOTE」、Eberhard Ro¨ssler「Die Sonaranlagen der deutschen U-Boote」、Harald Bendert「U-Boote im Duell」、Kenneth Wynn「U-Boat Emblems of World War Two」とか… ありました。
Busch Ro¨l「DER U-BOOT-KRIEG 1939-1945 5 Die Ritterkreuztra¨ger der U-Boot-Waffe von September 1939 bis Mai 1945」が奥にありました。もう絶版ですのでこれも貴重本です!
ヴィルフルム・グストロフ号の買い損ねがメイン目的でしたが、これは在庫切れでした。残念! -
[1696] エニグマ暗号機と群論
さる集まりで、「エニグマ暗号機と群論」について素人講師をする事になりました。
前回「Uボートとオペレーションズ・リサーチ」という非常にマニアックなテーマで報告させてもらったのですが、意外と?ミリタリーマニアに好評で今回のテーマ選定となりました。
資料作成の為に改めてエニグマ暗号機の純・解読過程(戦術的な要素ではなく、数学要素)について調べ直してみましたが、サイモン・シン「暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで」でさえも説明が不十分で分かりにくいですね…
難しすぎると評判は良くないですが、「甦るチューリング コンピュータ科学に残された夢」が、やはり一番分かりやすかったです。
どなたか現役の数学者か数学科の学生さん、いませんか?
エニグマ解読を数学的に語ってる良い参考書を知らないでしょうか?
素人講師は月末なので、まだ間に合うので…(資料は一通り作り終えましたが)フリードマンのパープル暗号機解読については未だに詳細な資料を知らないのですが、出現文字頻度調査がベース技術のようです?
次はこのテーマに挑まないと… -
[1695] 「東部戦線の独ソ戦車戦エース」
全くUボートに絡んでいない新刊ネタですいません!
でも、我慢しきれないので… 3月発売だそうで、買ってしまいそうです。
(こうして書庫が溢れて行く…)
今まで独戦車エースは語られる事が多いですけど、なかなかソ連戦車エースなんて聞かなかったです。空軍では「第二次大戦のソ連航空隊エース1939-1945」が出てますし、
海軍ではエースは不在なものの、ヴィルヘルム・グストロフ号を葬ったニコライ・レドコボルドフ中佐の「死のバルト海 グストロフ号の撃沈」や、ソ連潜水艦乗りの「Red Star Under the Baltic: A Soviet Submariner’s Personal Account 1941-1945」「潜水艦戦争」などはあります。
狙撃兵では「戦場の狙撃手」「鼠たちの戦争」とか。
ソ連戦車兵に(戦車でなく)スポットを当てた本を私は殆ど知らない(専門じゃないので)ので、プチ期待です -
[1694] 蔵書整理とフジ出版社
年の始めにかこつけて、スペースが不足気味な書庫を一斉整理しています。
Uボート関係でも、ただ紹介されているだけとか、ちょっと記述が載ってるだけのような本も心を鬼にして対象にしています。
広田厚司、三野正洋氏の本も随分と整理しました。
独陸/空軍や諜報関係、日本軍潜水艦などもどんどん放出し始めています。
(とはいいつつもフィンランド、夜間戦闘機、バトルオブブリテン、ノルマンディー、ティーガーI などの局地的資料は捨てられませんが…)
もう40を超えたので、生涯で突き詰められる領域を見定めたという気がしています。
本当はフジ出版社とダブリ買いしている学研/中央公論社の分厚い復刊本(彼らは来た、鉄の棺、呪われた海、デーニッツと灰色狼など)も放出したいのですが、ここまで来るとなかなか勇気が出ません…(苦笑)
基本的にフジ出版社の復刊本は嫌いなのですが、「攻撃高度4000」だけはなかなか復刊が出ない様ですね。
何年か前に学研か中央公論社で「近日販売」という文章を見たのですが、デマでしたか? -
[1692] Die deutschen U-Kreuzer und Transport-U-Boote
随分と随分と古い本なのですが、円高で洋書が安く買えるので思い切って頼んでみました。
さすがはEberhard Ro¨ssler氏…
WWI〜WWIIの補給用潜水艦の各型に関するスペック・写真(艦外、艦内、乗組員)・経歴などがこれでもかと満載です。
計画艦も載ってます。凄いです。
Uボート補給戦史を時系列で書いてはくれていないのが気になる所ですが…
(その役割は「U-Boat Tankers 1941-1945:Submarine Supplies to Atlantic Wolf Pack」の方がいいようです)
この人の本はそろそろ絶版が増えてきているので、円高のうちに揃えた方が良いのかもしれません。
独語がすらすら読めれば、もっと倖せなんですが(苦笑)。 -
[1691] エニグマ・コードを解読せよ
「エニグマ・コード—史上最大の暗号戦」に続く、エニグマ本が出ました。
戦術的な解読工程そのものは殆ど取り上げられていないようで、時系列に沿って逸話が並んでいるのは似ていそうです…
読み込んでみないと評価できませんが、Uボート関係の本が出ると只それだけで嬉しくなります。
4cmくらいする、そこそこ分厚い本です。 -
[1690] どうもすみません
えと、ご無沙汰いたしております、もう完全にお忘れかもしれません、今年の年賀状用に
U-XIV作ると申しましてU99さんにありがたくも図面をお送りいただいてましたU9Bでございます。。何とかがんばったんですが、間に合いませんで、年賀状用には手っ取り早く1/35バーリンデンの牛をヤフオクで落とそうかと思って落とせず…。締め切りには間に合いませんでしたが、一応今も進行中ですのでもう少々お待ちください。すみません。 -
[1689] ソ連/ロシア原潜建造史 (世界の艦船 別冊)
明けましておめでとうございます。
少々古い本ですが、存在を知らずに今まで来てしまいました。
先日、何気なく神保町で見かけたのですが、その時はスルー。
後でネットで調べてすぐに買い直しです。和書のソ連/ロシア時代の原潜に関する資料としては一番良いかもしれません。
写真はそんなに豊富ではないですが、スペックをできる限り数値で表現できているのは奇跡ですね…
まだ完成しているかどうか微妙みたいですが、執筆時点での最新艦は
SSN :ヤーセン型
SSGN:オスカーII型
SSBN:ボレイ型
だそうです…どうしても現代の潜水艦は(私は)不勉強になりがちなのですが、何故か旧ソ連の潜水艦は通常型/原潜を問わず、嫌いになれません…