過去ログ
前部室過去ログ(2009)
前部室過去ログ 2009/01/01 ─ 2009/12/31
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[1719] ヒトラーのスパイたち
GWを利用して、姉妹本?の「ソ連のスパイたち」と一緒に「ヒトラーのスパイたち」を読了しました。
諜報関係の本は何処まで信じていいのか分からないので、ある程度の猜疑心をもって読まねばいけないのが厭ですが…
エニグマやブレッチェリーパークに関するお決まりの内容は一切出てこない代わりに、
・ブラジルでの連合軍輸送船団に関する諜報活動
・B-Dienstの暗号解読とその効果
などが非常に興味深く読めます。
特に、1943年3月以降のUボート戦の衰退がB-Dienstの暗号解読失敗(英の暗号変更による)と密接に結びついている点を、情報戦の目から書いている最後半部は、文章量は少ないもののなかなか良いです。
スコルチェニーの特殊作戦としてUボートとV1号を使ったアメリカ攻撃も挙げられていました。
この作戦自体は聞いた事がありましたが(確か、「【大図解】第二次世界大戦の秘密特殊兵器」に図が載ってた様な…)、スコルチェニーが絡んでいたとは… -
[1718] Black Flag: The Surrender of Germany's U-boat Forces
amazonを観ていて興味深い本が出るのを知りました。
販売は今年の10月です。
小遣いを貯めておかないと… 楽しみです。タイトルと表紙写真から推測すると、WWIIの降伏するUボートの資料ですね。
今までも1章を割いて説明してくれる様な本はありましたが、1冊丸ごとっていうのは物凄くレアだと思います。この辺の記述は
「Uボート・コマンダー」 記述ちょろっと
「The Battle of the Atlantic」1章分
「世界の艦船 Uボート2」 特集頁
「Uボート977」 ほとんどが終戦後
とかが候補と思いますが…私の蔵書票には
『Uボート総覧 〜図で見る「深淵の刺客たち」発達史〜』
「デーニッツ回想録10年と20日間」
「Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究」
「大西洋戦争 下巻」
「鉄の棺」
「Type VII U-Boats」
にも書いてあると記録が残っていますが、私の記憶には残っていないので敢えて区別しました。
デルタ出版の雑誌にあるような気がしましたが、無いですね… -
[1717] Re: この軍歌の題名ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
U99さん
> 確かにそうなんですが、この内容("Menschenfuehrung auf einem Unterseeboot"=『潜水艦上における統率』)をリュートが講義したのは1943年で、一方、この映画の舞台は1941年秋ですから、実際にはあり得ないんですよね。
おぉ、恐れ入りました。
周りにこんな詳しい方が居ないので、結構誤解したまま生きてきている事が多いです。
(結構、おっちょこちょいなので身の回りの事でも…)
云ってもらえると嬉しいですね。そういえば、アメリカの沿岸防衛について詳しい方はいませんか?
「Wolf at the Door: The World War II Antisubmarine Battle for Hampton Roads, Virginia」で
「U.S. Navy Fifth District」という言葉が出てきます。
読者が知ってるのを前提で話が進むので、???という戸惑った感じがしています。
ネットで調べて第5戦区というありきたりな事は分かったのですが、この区切りの背景とか歴史とかについて細かい事は分かりません。
ちなみに私は、「U.S. Navy District」という概念を初めて知りました。> gonrokuさん
> 映画『真夏のオリオン』は期待できそうですかね。『ローレライ』とは別の路線であることを期待します。私も切にそう思います…
チラシを見ましたが、厭な予感もよぎりませんでしたが安心もできませんでした。 -
[1716] 管理人の方はじめまして
管理人の方始めまして。
ミクシィの【Uボート】のコミュニュティを拝見してたら、このHPにたどり着きました。
小学校6年生の時初めてUボート見て以来取り付かれて今に至ります。
すごい事細かに調べられていて情報量に驚嘆したのと、いきなりファン投票にコメント
残すのも失礼かと思いメールを差し上げた次第です。
では、失礼いたします。 -
[1715] Re: この軍歌の題名ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
皆さん、ご無沙汰しております。
まげ店長さん
>映画「DAS BOOT」の艦長達がレモンを食っているシーンで、後ろで先任が士官候補生に机上教育している場面がありますが、あそこで先任が語っている内容はまさにリュート大佐が云ってる事です。確かにそうなんですが、この内容("Menschenfuehrung auf einem Unterseeboot"=『潜水艦上における統率』)をリュートが講義したのは1943年で、一方、この映画の舞台は1941年秋ですから、実際にはあり得ないんですよね。もっとも、この物語自体が架空だからそんなことは関係ありませんし、ブーフハイムがそのように脚色したわけですからね。
Uボート乗組員協会さん
>この軍歌の題名・・・
これについては、私とマルシュさんが過去ログ476〜499あたりまでやり取りしていますのでご参考に。
因みに、このyoutubeの映像は、NHKが1970年に放映した『Uボートの遺書』の一部だと思います。元乗組員もみんなまだ若いですね。gonrokuさん
映画『真夏のオリオン』は期待できそうですかね。『ローレライ』とは別の路線であることを期待します。 -
[1714] 洋書2冊
資金不足で買い伸びていた
「Wolf at the Door: The World War II Antisubmarine Battle for Hampton Roads, Virginia」と
「Escape from the Deep: The Spic Story of a Legendary Submarine and Her Courageous Crew」がようやく手元に来ました。
円高は洋書好きにとっては天国です。前者は思った通りに、米コーストガードの記録ですね。(地域限定の)
U-995の写真が載ってます。後者は内容も知らずに安かったので買いました。
米潜水艦タング(1944年自分の魚雷で雷撃)の乗組員の手記です。
海上の生活もさる事ながら、POWになった後の記述の方が面白そうです。
大船の捕虜収容所で終戦を迎え、大喜びしている兵士達の写真があります。買ったはいいもののなかなか読み進めないペーパーバックですが、何とか読破しようと。
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[1713] この軍歌の題名ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
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[1711] Re: 参考
> DAS BOOTさん
> 印度洋潜水艦作戦記録は参考になります。私も一度買おうと思った時があったのですが、資金繰りに困って諦めた経緯があります…
日本潜水艦ですが、面白そうですね。少しだけYouTubeで観ました。Uボートで長期間航海ではモンスーンボート、有名どころではやはりリュート大佐(最終階級)でしょうか?
確か、IXD2型?
リュート大佐の本は訳者が異なり同じ本が和書では2冊出ています。
1)朝日ソノラマ「Uボート・エース」J.ヴァウス:著 雨倉孝之:訳
2)学研「Uボートエース」ジョーダン・ヴォース:著 秋山信雄:訳
著者は読み方が違うだけで、同一人物です。私は翻訳の癖から、2)の方が好きです。
ただ単に戦いだけでなく、長期航海に於ける乗組員への娯楽提供、士気の維持などの教育面までを配慮した記述には痺れます。
映画「DAS BOOT」の艦長達がレモンを食っているシーンで、後ろで先任が士官候補生に机上教育している場面がありますが、あそこで先任が語っている内容はまさにリュート大佐が云ってる事です。他は、
「グラフィックアクション10 第2次大戦 大西洋のUボート作戦 U-Boat Operations」
「グラフィックアクション25 連合軍が恐れたドイツUボート 大西洋の餓狼」
「Shooting the War:The Memoir and Photos of U-Boat Officer in World War II」
「A Submariner’s WAR The Indian Ocean 1939-45」
「HAIE im Paradies Der Deutsche U-Boot-Krieg in Asiens Gewa¨ssern 1939-45」
等がモンスーンボートを扱っていると思います。モンスーンボートを扱う洋画では、そんなにUボートは出てきませんが「シーウルフ」が好きです。
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[1710] 参考
印度洋潜水艦作戦記録は参考になります。
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[1709] Uボートとオペレーションズ・リサーチ(OR)
連合軍側が対Uボート戦に活用したのが、科学的に戦略/戦術を決定したオペレーションズ・リサーチです。
元々はバトル・オブ・ブリテンで発展してきた方法論ですが…
ドイツ側も採用していれば何とか互角に戦えたかもしれませんが… 特に1943年3月。
調べてみるとなかなか奥が深くて興味深いです。
私も仕事でオペレーションズ・リサーチを提唱しており、趣味のUボートが高じて仕事になったようなもんです。
参考書としては「はじめてのOR」がもっとも易しい入門書。
潜水艦関係では「潜水艦 その回顧と展望」「第二次世界大戦 鋼鉄の激突」「世界の殺人兵器」が面白いですか。
読み物では「フォン・ノイマンの生涯」「数学は科学の女王にして奴隷〈2〉科学の下働きもまた楽しからずや」。
空軍だけど「ランド 世界を支配した研究所」はアメリカのOR。
もっと難しい本では「情報化時代の戦闘の科学 軍事OR入門」とか。