色というのは不思議なもので、同じ色でも、その時の光の強さによって暗くも明るくも見えます。しかも実物と同じ色を模型に塗っても実物らしく見えません。このことに気付いて以来、私はそれほど厳密な色の使い分けをしなくなりました。因みに、喫水下のグレーの指定色はＲＡＬ７０３１です。また、現存するＵ９９５とＵ２５４０の塗装には艶がありますが、これは正しくなく、実際はつや消しになっていたので、こうしたことも両艦の色調が明るく見える原因になっていると思います。

さて、私がＵ２５４０と例のヴァレンティン・ブンカーを訪れたのは今から約２０年前でした。当時、Ｕ２５４０内には売店（？）などなく、艦首から艦尾まで自由に写真が撮れました。一方、当時の船舶博物館には、たかひろさんが紹介された潜望鏡はなかったと思います。因みにこれは「５７Ｆ」と呼ばれる対空潜望鏡です。それと、突っ込みではないのですが、一応事実関係の確認として指摘させていただきますが、XXI型には艦尾に魚雷発射管はありませんでした。これは、末期の魚雷には１８０度反転機能が付いていたからです。写真の右に縦二列に並んで写っている大型の円柱形の物体は圧搾空気ボンベで、その上にある（写真では見難いですが）のが酸素ボンベです。さらにハッチのグリーンのレバーのすぐ向こうに見えるのが「ボールド」射出器の基部です。これは非常に珍しいですね。私の写真には写っていませんでした。

ヴァレンティンの方は、当時も軍領域として中に入ることはできませんでした。中にいる人に向かって「Ｕボートの研究をしているんだ、中に入れてくれ」と叫びましたがあっさり無視されました（笑）。当時ちらっと見えたところでは、内部は何かの集積所のような感じでした。

Ｕボート関連については、コブレンツの軍事博物館Wehrtechnische StudiensammlungにもVII型に搭載されていた８８ｍｍ砲SKC35/LC35が展示してあり、あの複雑な構造をじっくり見ることができるので、モデラーには特に貴重です。

＞U９Bさん
復元されたU２５４０は、必ずしも大戦中のものを忠実に再現したものではないので、キットの色の方が正しいのかもしれませんね。
それから、写真を少しアップします。
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U２５４０の後部魚雷室です。前部魚雷室は、このU２５４０博物館の入り口とおみやげ売り場になっており、写真は撮れませんでした。ですが、U２５４０の絵葉書を買ってきたので、それをスキャナで読み込んで近日アップしたいと思います。
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ブレーマーハーフェンの「ドイツ船舶博物館」にあったUボートの潜望鏡。U２５４０のものではないです。この博物館はU２５４０のすぐ近くにあり、海軍ファン必見です。小型のゼーフントなんかも展示されてました。

僕はUボートに関係のあるドイツの町にはほとんど行きましたが、まとめて見るべき所を紹介します。
キール；　近郊のラボエにドイツ海軍祈念館とU９９５がある。Moeltenortという場所にもUボート戦死者の名前を全て刻んだ祈念碑がある。街の繁華街のそばの船舶博物館にも、Uボート、ドイツ海軍に関する展示がある。
フレンツブルク；　ドイツ海軍士官学校がある。デーニッツは大戦後半、ここで指揮を執った。Uボートエース、W・リュートが誤射事件で亡くなった場所でもある。
ブレーマーハーフェン；　U２５４０とドイツ船舶博物館がある。
ブレーメン北方；　Fargerfeldという所にUボートブンカーが残っている。明細は僕の前のレスを参照。
ハンブルク；旧ソ連軍の潜水艦が展示されている。ドイツ最大の港町なので、探せば色々とUボート、ドイツ海軍に関する物が出てくるだろう。
ミュンヘン；　ドイツ博物館にドイツ最初のUボートが展示されている。それ以外にも、Uボート、ドイツ海軍に関する展示がある。　ババリアフィルムのスタジオには自分はまだ行ったことがないが、HPによると、映画「Uボート」のセットがあり、色んなアトラクションがあるようだ。

まあ、ドイツ国内で僕が知っている範囲のUボート関係のものは、ざっとこんなものです。当然ながら、ガイド付きツアーはないので、一人旅で行くしか方法はありません。ドイツ人は、多くの鉄道職員、観光案内所の人などは英語が話せますが、キールの船舶博物館のような小さな博物館の職員には、英語が全く通じない人もいます。やっぱし、基本的なドイツ語は話せた方がトラブルにならずに済みますね。　

久しぶりです。７月１１日から３週間ほどドイツに行ってきました。当然ながら、第二次大戦のドイツ軍に関係あるモノをたくさん見てきました。少し報告します。
ブレーマーハーフェンに行って、Ｕ２５４０「ヴィルヘルムバウアー」を見てきました。写真を一部アップします。
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当時、最新の技術を集めたこの潜水艦は、４５年２月末に実戦に投入されました。このタイプが１年前に完成し、１００隻以上が完成していたら、ドイツ海軍は戦局をかなり挽回できたかもしれないです。ドイツの技術力の高さには本当に驚かされます。
下の写真は、Ｕ・ボートを右舷後方から見たところです。全長７６．７メートル、幅６．６メートルと、日本の潜水艦より小型ですが、追尾魚雷、長時間潜航可能なシュノーケルなど、搭載された技術かなり高いです。このＵボートを見た時は、「これは第二次ではなく、第三次世界大戦の兵器ではないか？」と思いました。（苦笑）
このＵボートはブレーマーハーフェンに行けば、簡単に見つかります。街で最大のショッピングセンターの隣に接岸してますので。駅からは歩いて約１０分ほどです。ですが、僕が行った日は気温が３０度ほどあったので、ものすごく遠く感じました。（苦笑）

ブレーメン近郊に残るブンカー
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今は、一部をドイツ連邦軍が使っています。手前がヴェーザー川で、川は北海へとつうじています。映画「Ｕボート」のＵボート出撃のシーンを思い出しました。
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ブンカーの内部。柵が張られていて中には入れませんでした。今は全く使われていないようです。でも、ドイツ映画「Ｕボート」で有名になったブンカーの内部が、少しはわかると思います。
恐らく、Ｕ９９さんがご覧になったのもここだと思います。正式名称は、[Valentin Bunker]「ファレンティン・ブンカー」だったと思います。このブンカーが保存されているのは、爆破が困難というのもありますが、ブンカーがハンブルク近郊のノイエンガンメ強制収容所の囚人によって造られたので、その過去の犯罪行為を忘れないように、という意味があるようです。
ここへは、ブレーメン駅からBremen-Vegesack「ブレーメンーフェゲザック」行きの電車に乗り、そこからバスかタクシーで行きます。初めて行く場合は、タクシーがいいでしょう。バスも１５〜２０分おきに便があり、けっこうアクセスはいいです。

Ｕボートネタではありませんが、杉山隆男の自衛隊の潜水艦乗船ルポ「兵士を追え」読み終わり。「ようこんなとこおるねえ」「あんた潜水艦乗りやろ」など印象的。この人の兵士シリーズ「兵士に聞け」「兵士を見よ」もおもしろかったし、しっかりした造りで好感持てる。ちょっと分厚いけど一読の価値あり。よろしければどうぞ。

>　Ｇ７ａさん　PS2は持ってないんですが、Wikipediaに詳しく出ていました。参考にされると言いかと思います。ＰＳ２ほしいなあー。