過去ログ

前部室過去ログ(2001)

前部室過去ログ 2001/01/01 ─ 2001/12/31

  1. [138] Re:3番魚雷

    マルシュ

    >gonrokuさん
     ご紹介したURLにU-Boot Liedと書いてあるのは、おそらく掲載時に適当につけたもので、正確なタイトルはU-Boote fahren です。これは戦時中のSP盤を所蔵する収集家からの情報ですから、間違いありません。
     実際にUボートの乗員が歌ったかということですが、おそらく一般国民の戦意高揚用に作られた歌で、乗員は歌わなかったのではないかと推測します。
     日本にも「轟沈」という歌がありますが、実際に潜水艦乗員が歌っていたわけではないのと同じだと思います。

     有名なドイツ戦時歌謡にWir fahren gegen Engellandというのがありますけれども、伊8潜がロリアンに入港したときに歓迎の軍楽隊が演奏していたということが、当時便乗していた技術士官の回想記にありました。

     なお、映画で使われたティペラリーが赤軍合唱団のものだということは、ここで初めて知り目からウロコが落ちました。あれは非常に有名な歌で今でも新録音が出ますので、何種類か音盤が手元にありますが、映画の中でバス独唱で歌われるイントロが、赤軍合唱団の盤にしか入っていないので、「どうしてだろう」と思っていたのです。
     サントラ自体が赤軍合唱団であることがわかり、やっと納得しました。

     赤軍合唱団の録音は以前、東芝EMIからもCDが発売されていました。映画で使われたのと同じ録音かも知れません。

    ヴォルガの舟歌−ソヴィエト赤軍合唱団愛唱歌集
    (1990年6月22日発売)
    東芝EMI TOCE-7130
    【旧番号】CC30-9078

  2. [137] Das Boot - The Making Ofビデオ

    玖珠

    >gonrokuさん
    >またオフィシャルサイトを運営している会社のページにインタビュー
    >やドキュメンタリーを加えた『Das Boot Ultimate Edition coming soon-』と書いているんですが、それってまさか…DVD?
    そういうDVDが発売されたら、是非見たいです。日本版も出来ればいいのに・・・。
    “Das Boot”のメイキングはビデオならドイツにあります。私は先日、ドイツから取り寄せました。ドイツを発送されて、私の手元に届くのに待つこと一ヶ月。で、早速見ようとしたら、TVの方式が日本と違って見れなかったのです(恥ずかしながら、外国のDVDが見れないのは知ってましたが、VHSのビデオまでそういうことがあることを知りませんでした。)。それからやっと変換ダビングしてくれる業者を見つけまして、今日変換ダビングされたテープが届いたところです。これから見ます。ドイツ語は理解できませんが、映像だけでも楽しめるかなって思って買いました。

  3. [136] 3番魚雷

    gonroku

    >マルシュさん
    はじめまして。gonrokuです。
    >当時の録音で””U-Boote fahren””っつうのがありまして、98年発売の「蘇る独逸ポリドール軍楽隊-黄金時代の行進曲集」に入るはずでしたが、ドイツ側から「第三帝国時代の録音は絶対に駄目」と言われてボツになりました。
    この「Uボート・リート」というのはここで初めて聴きましたが、当時のUボート乗組員の間で歌われていた曲なんでしょうか?

    >U99さん
    なるほど、「ist gefallen」ですか。三番管は発射されたのですね。
    音がないのでやはり故障なのかと思っていましたが、ヘッドホンで大音量で確認したところ、確かに「ゴボ〜」というような音が微かにきこえました。3、4番管の発射シーンは艦橋のショットなので、艦橋に聞こえる発射音とはあんな感じなんでしょうかね。
    > 魚雷が発射された時の「確認報告」バージョンとしては他に””Torpedo laeuft””がありますが、””Das Boot””の軍事アドバイザーをされたK氏の艦ではこちらの表現を使っていたそうです。
    原作によると最後の方に「レイナ・ヴィクトリア」に発射した魚雷(1番管から)が「走ってない」と報告するときは、「Torpedo laeuft nicht ! 」という表現をしていました。これは、ヴェルナーなども、魚雷が発射された音を聞き、体でも感じたと書いていたので純粋に「魚雷が走っていない」という訳なんでしょうが、
    そもそも潜水艦で「gefallen」とはどういう意味なんでしょう。
    独語辞典で調べても「墜ちた:堕落した:戦死した」というような意味しか載ってませんが「墜ちた=ここから離れた=発射した」となるんでしょうか?

    ちなみに、『Das Boot』のオフィシャルサイトは
    http://www.movietreasury.com/das_boot/
    です。
    またオフィシャルサイトを運営している会社のページにインタビューやドキュメンタリーを加えた『Das Boot -Ultimate Edition coming soon-』と書いているんですが、それってまさか…DVD?
    http://www.movietreasury.com/das_boot.html

  4. [135] ティペラリーと3番魚雷

    U99

    皆さんこんにちわ。
    最近話題となっているティペラリーですが、ソビエト陸軍のものというところがどうしても気になり、タヌキ太郎さんが紹介されたHPの管理人さんにメールを出したところ、次のような返答を頂きましたのでここに紹介します。

     この情報は”Das Boot”のオフィシャルサイト中の記述から得たものなので間違いないし、私はそれに基づいてCDを購入した。ただし、このソビエト陸軍によるCDの録音は戦後のものであり、実際にUボート乗組員らが聞いていたものではない。
     彼らは敵の軍歌のみならずシャンソン、ジャズなど幅広く聞いていたようで、ティペラリーも艦内で流されたとしても不思議ではない。

    ということでした。
     私が一番気になったのは、「映画の中でもソビエト陸軍の演奏のレコードという設定なのか」ということなのですが、この点について私が「映画の中ではソビエト軍(製)のものというより、イギリス製かドイツ製の設定としているものとして捉えたほうが自然ではないか」と質問したところ、「そうかもしれない」という返答でした。
     いずれにして、映画”Das Boot”に使われたティペラリーはソビエト陸軍演奏のものであることが当事者側からも確認された訳です。
     それからもう一つ。このHPの管理人さんは”Das Boot”の場面ごとのスクリプトも作っておられ、その一つに船団攻撃(Angriff)の場面があります。ここには例の第3魚雷についての乗組員の台詞についての記述があり、ドイツ語部分は”Rohr III ist gefallen”となっていました。
     この部分については私の知り合いのドイツ人もこのように聞こえると述べていたので、ダブルチェックが出来ました。以前、私はこの部分について、”Rohr III ausgefallen”ではないかと書きましたが、これは間違いでした。また、昔テレビ放映された際の日本語訳「3番、不発です!」も誤りであることがはっきりしました。
     魚雷が発射された時の「確認報告」バージョンとしては他に”Torpedo laeuft”がありますが、”Das Boot”の軍事アドバイザーをされたK氏の艦ではこちらの表現を使っていたそうです。
     いずれにしても「3番、発射しました!」が正しい訳でした(DVDの日本語バージョンでは正しい訳になっていますね)。端緒情報を頂いたタヌキ太郎さん、本当にありがとうございました。これで二つの疑問が同時に解決され、私もかなりすっきりしてきました(笑)。
     お最後に、この船団攻撃の場面では乗組員が色々な機器や計器を操作していますが、映画だけでは何の説明もないため、何がどうなっているのか理解しにくいと思います。いずれまた、その使い方などについてここで報告させていただきたいと思います。この場面は多くの方が一番興味を持っておられるようですし。
     それではまた。

  5. [134] TIPPERARY

    玖珠

    >たぬき太郎さん
    初めまして。ティぺラリーソング、ソビエト赤軍合唱団の演奏したものが使用されているとは思いもよりませんでした。
    貴重な情報でした。私は今まで、イギリス方面から探していたので、
    ちょっと似た感じのは入手していたのですが、
    それは曲名が「IT’S A LONG WAY TO TIPPERARY」となっていて、
    ヒットしたのは第一次大戦時と解説にあって、
    1914年レコーディングのものでした。
    John McCormackという人が歌ってます。
    アルバムのタイトルは「THE GREAT WAR」です。
    多分、イギリス軍に関係した曲が収録されているのだと思います。

    >gonrokuさん
    >7cmの針をペンチで突き刺し、引き抜き・・・
    革の加工は凄いご苦労ですね。その成果が出てます、
    ハンス君も決まっておりますよ。
    私はミシンはおろか、アイロンさえ使わず裁縫をやってるので、
    革をミシンで縫うのも大変じゃないかと想像だけですが、
    思った次第です。
    >Cotswold、よくぞやってくれました!という感じです。
    そのCotswoldですが、N.YのトイフェアのHPを見てましたら、
    2001年の新製品らしきもののなかに、今度は艦長ではなくて、
    次席以下の仕官なのか、
    軍帽がネイビー・ブルーで、灰色か黒かの革のジャケット
    (ドラゴンのビットマンが着ているタイプのように見えます)
    と革ズボンを着ているフィギュアが載ってました。自分で作れない者はとしては、とても楽しみです。

    >クボヒロさん
    1/35のUボートですか、それでも1.9mくらいになるのですね。
    お値段もかなり・・・。
    出来上がりを見てみたいものです。
    作った人は何処に飾ってるのだろう・・・。

    >U99さん
    >U9が特別扱いされるには訳があります・・・
    そうでしたか。そういえば、W・リュートのことを書いた
    「Uボート・エース」の中で、
    リュートがU9の艦長を務めていた時、
    ヴェディゲン大尉を意識した記述がありましたし、
    それは戦後になっても続いているんですね。

  6. [133] Re:アルブレヒト大公行進曲

    マルシュ

    シュタイナーさんの掲示板で話題になっていて、こっちまで遠征
    してきました。
    Uボート&軍楽隊ネタですが、「不滅のドイツ行進曲名曲集」で
    第11装甲擲弾兵師団軍楽隊を指揮しているハンス・フリースは
    戦争中はヘルマン・ゲーリング師団軍楽隊隊長でした。当時の録
    音で””U-Boote fahren””っつうのがありまして、98年発売の「
    蘇る独逸ポリドール軍楽隊-黄金時代の行進曲集」に入るはずで
    したが、ドイツ側から「第三帝国時代の録音は絶対に駄目」と言
    われてボツになりました。
    WEB 上ではこちらで聴けます。
    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
    http://www.ingeb.org/Lieder/ubootlie.html

  7. [132] アルブレヒト大公行進曲

    クボヒロ

    >U99さん
    >「アルプレヒト大公行進曲」という1887年に作曲されたものです。
    オーストリア=チェコ系のコムツァーク(1850〜1905)の作品ですね。クレムス駐屯・歩兵第84連隊付楽長時代の1887年、皇太子の誕生日を祝賀して謹呈されました。AMⅡ-263。
    10数年前に発売された東西ドイツ統一記念「ドイツ行進曲大全集」(CD40枚、90000円)にも収録されています。昨年、限定300部再発売されました。
    |これもどこかのマーチマニアがHPで紹介しているかもしれませんね。
    こういうサイトがあります。
    「MARCHWORLD」マーチ・軍楽愛好家のマルシュさんが運営するマーチ専門サイトです。マーチ音盤レビューでは現行国内盤と輸入盤&廃盤等が詳しく解説されています。またマーチ資料室と言うコンテンツではマーチ愛好家団体等の情報が掲載されています。リンクもバンド・愛好家団体・個人・通信販売店等を厳選して掲載しており、極めて資料性の高いサイトです。
    http://homepage1.nifty.com/marchworld/

  8. [131] 艦橋ビリーによる『マイ・ボニー』

    gonroku

    >黄金の隼 さん
    はじめまして。
    >U-571はセットと音響だけがリアルでしたが、ストーリーがいまいちでした。
    「古き良きアメリカ映画の復活」と言われてますからね。
    私の場合、ドイツびいき的に観ると呆れたストーリー展開ですが、映画的にはけっこうエキサイトできました。
    トーマス・クレッチマンは確かに面影さえもなかったように見えます。『スターリングラード』から7年ししかたってないのに…。
    >ヴエルナーにウェスを投げつけたのがアリオだと分かりましたし、納得です。
    実は、犯人がアリオだというのは私の推理です(笑)。すみません。ただ、位置的に、キャラ的にアリオかな?と。それにヴェルナーが出て行った後、兵曹長がアリオの背中をトントンと意味ありげにたたくので、そうではないかと憶測を..。

    >タヌキ太郎さん
    すごい情報ですね。ありがとうございます。
    早速ダウンロードしました。ついでに壁紙も。
    ティペラリー・ソング、映画で使用された曲そのまんまじゃないですか!!。感動で鳥肌がたちました(笑)。

    >U99さん
    >これは「アルプレヒト大公行進曲」という1887年に作曲されたものです。
    この3枚組のCD「不滅のドイツ行進曲集」、半年位前に購入したんですが、「ヴェスター・ヴァルト・リート」と「ムシデン」にばかり集中して一枚目を聴いていなかった!情けない。すぐにシャンソン探しに夢中になったもので(笑)。
    リナ・ケッティの「待ちましょう」(原題:トルネライ)はもともとイタリアの歌で、日本では淡谷のり子も歌ったらしいですね。’75年には「潮風のマリー」の邦題でリバイバル・ヒットしたようです。
    噂のサイトを覗いてみたんですが、私もMP3のファイルが開けませんでした(悲)。私が所持するサントラLPでは(1:20秒)、アレンジしてアンドレ・グラヴォーという男性歌手が歌ったものが(3:35秒)ですが、オリジナル版とはどれくらいなんでしょう。気になるところです。

    『3匹の小魚』はこちらで聴けます。
    http://theduchess.simplenet.com/childrensongs/childrensongs.html
    1939年、Saxie Dowell 作詞作曲で、この曲に間違いないと思っていましたが…。
    ※Three Little Fishesのページが開いたとたん、大音量で流れるので気をつけて下さい。
    使用された曲ついでに、
    『マイ・ボニー』の「””艦橋ビリー””による裸踊りバージョン(シュヴァレ等の演奏抜き)」を見つけた方いますか?
    ではでは

  9. [130] Re:ヤマト

    パグ

    クボヒロさん、こんにちは。
    ヤマトの情報ありがとうございます。
    (宇宙戦艦ヤマトって、すごく懐かしいです。)
    取り急ぎ、お礼まで。

  10. [129] 「Uボート」に使用された音楽

    U99

    皆さん、おはようございます。風邪の方、まだ咳が出ますが、ようやく良くなってきました。いろいろご心配をお掛けしました。
     たぬき太郎さん、初めまして。音楽サイトを紹介してくださり、ありがとうございました。クボヒロさんとの音楽のお話、大変参考になります。
     さて、今、ドイツのUボートのサイト(U-board:Das Forum um die dt.WK-II U-Boote)を見てきたところ、「J’ATTENDRAIのフルバージョンを遂に発見!」と騒いでいる人がおりました。その人によるとそのHPのアドレスは、
    http://perso.wanadoo.fr/philippe.galmel/perso/mp3.htm
    ですが、MP3なので私は聞くことができませんでした。しかし、これはリナ・ケッティのオリジナル版のようです。他にも大戦前、大戦中のシャンソンなどが豊富に取り揃えてあるようです。
     そういえば、当時、アメリカで流行っていた「3匹の小魚」という曲をご存知ありませんか?これは、ペーター・クレーマーが自ら語るところ、U333の艦橋に描き込んだエンブレムのヒントにもなったものだそうです。どんな曲だったのか興味があります。
     「Uボート」に使用された曲でまだ指摘されていないものに、最終場面でU96が帰港したときに軍楽隊が背後で演奏している行進曲があります。これは「アルプレヒト大公行進曲」という1887年に作曲されたものです。
     この曲はCD3枚組の「不滅のドイツ行進曲集」(ポリグラム販売、製造、POCG-3557/9、オリジナルはドイッチェ・グラモフォン)に収められていますが、残念ながらこれは現在では流通していないようです。しかし、これもどこかのマーチマニアがHPで紹介しているかもしれませんね。

    PS 
    クボヒロさん。「自動懸吊装置」に関してお答え下さり、ありがとうございました。この装置は既に大戦中に開発されており、これを伝えられたドイツ海軍は狂気、早々Uボートに組み込んだとされています。これにより、友永の名前はドイツ海軍内でも「天才」の代名詞として轟いたといわれます。しかし、ドイツの文献でもこの装置に関して記述しているものは私の知る限り皆無です。かなり専門性の高い(マニアックな?)技術のせいか、潜水艦に関して相当な知識をお持ちの方でもその具体的内容についてはご存知ないという代物のようです。
    玖珠さん。博物館にかんする情報ありがとうございました。205型のU9が展示されるという話は以前から存じていましたが、それがシュパイヤーという博物館だったとは知りませんでした。勉強になりました。
    U9が特別扱いされるのには訳があります。それは第一次大戦中、最初のエースとなったオットー・ヴェディゲン大尉の艦がU9であったからです。第二次大戦の第二代U9(Ⅱ型)も特別扱いされましたし、戦後の第三代も同じで、それ故、今回の展示となりました。

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