過去ログ
前部室過去ログ(2011-2015)
前部室過去ログ 2011/01/01 ─ 2015/12/31
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[2524] 幻の『U・ボート』
U99さん
先日はお疲れさまでした。> 次は、私が宝くじを当てた暁に
是非おねがいします!ついでに、「ミュンヘンU96見学ツアー付き」ってのはいかがでしょう(笑)? これから何か願い事をする時は「U99さんに宝くじが当たりますように」と願っておきます。人のことだと効きそうな気がしますので(最終的には私も楽しみますが!)。幻の『U・ボート』in ハリウッド情報ありがとうございます。いやはや…『〜全貌』の注釈…、映画に関連しそうなところは、わざわざ付箋の色を分けてまで貼ってましたが、そこには貼られてませんでした。どうも本当に見逃していたようです。失礼しました。。プロットで頓挫したのかと思っていましたが、シナリオまで書かれていたのですね。
ハリウッド側も当時のトップクラスの監督・主演を当てようとしてますから、相当な価値を見いだしたんでしょうが、「ナチの冷血漢がいないUボートなど、ドラキュラのいないトランシルヴァニアと同じようなもの」とはまさに時代を象徴してますね。
80年前後の映画なら本気であり得たことですが、ヒーローであるべき主人公(艦長)が冷血漢で“皆殺し”を命じるとは、いくら何でも大胆すぎます。ブーフハイムの言う“日本風のドタバタ劇”とあわせるとコメディしか想像できませんが、別の意味で伝説の映画になっていたかもしれません。
でもここにR・レッドフォードとかP・ニューマンは想像したくないなぁ。。
原作の権利を売って、後で泣きをみる原作者も多い中、ここはブーフハイムの頑固さが功を奏しましたね。それにしても、“日本風のドタバタ劇”というのも何を指しているのかすごく気になりますが(笑)。
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[2523] 調査報告
先日は鑑賞会&朝までオフ会、お疲れ様でした(ホントに疲れたぁ)。実に約30年ぶりに映画館でこの映画を観ることができ、やはり非常に感慨深いものがありました。次は、私が宝くじを当てた暁に映画館を一日貸し切り、オリジナル劇場版の上映会を開く予定です。
さて、当日のオフ会でも話題に出ましたが、ハリウッドがこの映画に登場する先任将校のキャラクターをどう設定しようとしたか、ちょっと調査してみましたので以下に報告します。
『Uボート部隊の全貌』497ページの注2には「1977年にドイツの映画スタジオBavaria-AtelierがDas Bootの共同制作をハリウッドに打診したところ、米シナリオライターが先任将校の役柄を書き換えてしまい、海中の生存者に銃撃を加える狂信的ナチにしてしまったため、協力関係が破綻してしまった」と書かれています。
『全貌』に明記してあるように、この出典は1980年のDer Spiegel第53号です。現在、当該記事はオンラインで公開されています。
http://www.spiegel.de/spiegel/print/d-14339907.html
この記事の81ページ(PDF版だとページ数が分かります)には、上記内容の背景が更に詳しく書かれています。それによると、その「米シナリオライター」とはロナルド・M・コーエン(Ronald M. Cohen)で、同氏は「ナチの冷血漢がいないUボートなど、ドラキュラのいないトランシルヴァニアと同じようなもの」と思い込んでいたとか。そして先任将校の役柄を、「撃沈された米船の生存者に対して憎悪に燃えて短機関銃で銃撃する狂信者に作り上げた」とのことです。一方、原作者ブーフハイムはそれに対してこう反応したとか。「1977年夏にコーエンのスクリプトが送られてくると、ブーフハイムは雷撃された弾薬運搬船よろしく怒りを爆発させた。『俺の本を日本風のドタバタ劇に仕立てたあげく、ドイツ人のことを血に飢えた悪漢呼ばわりしやがった!』」(※ブーフハイムの言葉遣いについては、いかにも直情径行的な彼の性格に合わせて翻訳してみました(笑)。しか~し、この一件はこれで終わったわけではありません。ここでわれらが「バイブル」ことDas Boot–auf der Suche nach der Crew der U96に当たってみると、さらに衝撃的な内容が書かれていました。
同書113ページによると、コーエン氏は原作の趣旨というものを理解しておらず、事実やらアイデアやらを断りもなしに自分流に色付けしたとのこと。そしてドイツ側の顰蹙を一番買ったのが、「艦長が米船員の生き残りを『海中で全員死に絶えるまで』銃撃させた」シーンでした。これはつまり、艦長が先任に命じて敵船員を殲滅したということです。
要するに、ハリウッドのシナリオでは先任のみならず艦長もステレオタイプ的な「ナチ」になっていたということですね。いやはや何たることか。これではU-571と同じ構図です。艦長役の候補となったロバート・レッドフォードはこんな汚れ役を引き受けたでしょうか。いずれにせよ、もしこのシナリオが採用されていたら、Das Bootはわれわれが今日認識している作品とは全くの別物になっていたことでしょう。
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[2522] 10.5お疲れさまでした!
10.5再上映オフに参加されたみなさま、お疲れさまでした。
サイト開設以来、何度か狼群オフしてますが、今回は念願の「皆で『Uボート』を観た後、ドイツビールで語り明かす」が実現できました。
しかも、ちょっと士官室っぽい席で、デーニッツの写真(劇中と同じVer.)を飾りながら、ニシン食べたりジャガイモつついたり…、最高のシチュエーションでした(笑)。
映像・音・訳・編集、それぞれ皆さんこだわりがあり、朝まで飲み明かしても話は尽きません。
次はいつ上映されるかわかりませんが、今度は是非「オリジナル劇場版」も上映して欲しいものです。
私は「TVシリーズ オールナイト上映」でも全然いけますが。
今回参加できなかった方も、そもそも知らなかった方も、次回、狼群オフなり上映オフなりでお会い出来るのを楽しみにしています! -
[2521] 我母港へ帰還セリ
昨夜は上映開始30分前の時点で2席しか埋まっていなかったようでしたが、今日はかなり入ってました。
残念ながら満席ではなかったものの、3/4以上は埋まっていたと思います。参加された皆さん、3時間半+飲み会お疲れさまでした。
さてBECK’S飲んで寝るか。 -
[2520] 現況報告
13:30現在、56席中18席が埋まっております。約1/3ですね。
さてこの18席(人)のうち何割がここのお仲間なんでしょうか。
楽しみですねー。 -
[2519] 武運と大漁を祈る。戦況も報告されたし。
試写会用のような小さな劇場なので「大盛況」というほどのことはありませんでしたが、トークショーも手伝ってか、観客の間に何だか連帯感のようなものが生まれたような気がします。
40代後半の私も『若い人はこの作品を語り続け、次代に残していってほしい』と思いました。
では、明日の武運と大漁を祈る。戦況も報告されたし。
全員生きて帰還せよ。 -
[2518] 10.5出陣
> bewater1973さん
初日は大盛況だったんですね。臨場感あふれるご感想ありがとうございます。
何だか私も一緒に観ていた感覚になりました。私はオリジナルの公開当時は『Uボート』の存在すら知りませんでしたが、
ディレクターズカットの公開時とその後の特集上映で何度か観ました。
それでもたぶん10年ぶりぐらいのスクリーンなので楽しみです。ところで、10/5の回に参加する皆さま。
土曜夜の新宿なので、念のため店を予約しました。
残念ながらBECK’Sはありませんが、ドイツビールで乾杯です。
ほかに参加できる方はお早めにご連絡を〜 -
[2517] 「U・ボート」再上映に行ってきました。
「U・ボート」再上映、初日に妻と一緒に行ってきました。
50席ほどの会場は満席。嬉しいことに観客には20代と思える方も多く、上映前のトークショーで半数は「この映画を初めて観る」と答えていました。31年前の高校生時代にこの映画を初めて観た後の感慨が再び込み上げてきました。DVDも持っているのですが、やはり映画は映画館で観るものですね。
映画館という空間は観客も逃げ場がありません。体は座席から動かせず、暗闇の中で視線もスクリーンの他に持っていきようがありません。昨夜の私も、31年前と同じく、いつしか乗組員の1人となり、沈み続けるU96にのしかかる水圧を両肩に感じ、鉄板がきしむ音に身がすくみました。暗闇のなかで私も頭上を通過するスクリュー音とソナー音に息を押し殺し、爆雷の衝撃、水圧で折れてはじけ飛ぶビス、押し寄せる浸水、そして沈没の恐怖と闘っていました。
上映終了後には自然発生的に拍手。夜も遅いので遠慮しましたが、若い観客とビールを酌み交わしたい気分になりました。
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[2516] Das Boot Live!
遅ればせながら、トムゼン艦長のご冥福をお祈りします。
『Uボート』に限らず、ほかの映画でも酔っ払っているかトボけているかの印象が強かったですが、『Uボート』では本気で酩酊していたとのことで、ますます愛おしくなりました。本当に寂しい限りです。
ところで、『U・ボート』再上映!
明日の初日は行けないのですが、2週間限定上映とのことで、10/5の回に行こうと目論んでおりますが、みなさんいかがでしょう?
まさに同じスクリーンでdas bootを体験して、あの虚脱感を抱えたまましんみり酒を酌み交わす…。考えてみれば一生に一度あるかないかのことかもしれません。
参加できる方は是非!このBBS、またはgonrokuまでご連絡ください! -
[2515] ああDas Boot!
まずは「トムゼン」ことオットー・ザンダー氏の死去の報ですが、やはり悲しいですね。この映画の関係者が次々と鬼籍に入る。それだけ時間が経ったということなのでしょう。しかし、同氏の死去を伝える欧米の記事を読む限り、経歴の中に必ず「Das Bootに出演」との紹介が出てくるのは、同氏の演技がこの映画の中で大きな地位を占めていることの証左だと思います。私にとっては、出撃するU96に向かって「大漁を祈るぞ」といいながら挙手の礼をした直後のトムゼンの顔のアップが忘れられません。小さなため息をつき、前途を案ずるようなあの顔。まさにU96の行く末を象徴するようですし、あの表情は万言を費やしても表現できるようなものではないと思います。わずか冒頭の数分間にしか登場しなかったにもかかわらず、紛れもなくこの映画の主役の一人であったトムゼン艦長。今はご冥福を祈るのみです。Ruhe in Frieden!
さてさて、次のビッグニュース、Das Bootの劇場再上映。非常に嬉しい限りなのですが、惜しいことにブルー・レイ版の上演なんですよね。わざわざ映画館を使うのなら、やはりフィルムで上映してほしいものですし、おまけにスクリーンは小さいでしょうから、私の場合、観たければ妻の実家のミニシアターを使えばいいだけの話です・・・。
とはいえ、このような機会はもうほとんどないでしょうし、ペーターゼン監督が言うところの「狂気への旅」をライブで共通体験するのもいいかも。そして、あのラストシーンの衝撃と虚無感・虚脱感をそのまま飲み屋に持ち込んで朝まで酒を浴びる・・・。先ほど空席をチェックしたところ、まだ余裕があるようですね。誰か私の背中を押してくれませんかねぇ。