過去ログ

前部室過去ログ(2008)

前部室過去ログ 2008/01/01 ─ 2008/12/31

  1. [1632] お答え

    U9B

    ええと、モデラーとしてもリエナクターとしても大した事無い私ですが、
    陸軍オートバイ兵用コートに肩章のついている例は複数あり、これは間違いないと思われます。ただ、それでは付いてないのは皆無だったかと言われるとちょっと…。黒色革ジャケットは戦車兵が良く使ったというあれでしたらこれも肩章はついているのは確認されてます。付いてない灰色タイプと言うのがどういう服かわかりかねますが無いジャケットも確実にあった事は確認されており、以上、これだけでは100%正しいとはいえなくとも100%確実に間違いと言いうる証拠はない、といってよいのではないでしょうか。

  2. [1631] Re: シングルの革服について

    まげ店長

    かなり久しぶりに「Das Boot」(TVオンエアーの超短縮版)を見ていて、気づいた点がありました。
    軍装は専門でないので、ご意見お願いします。

    > 水上艦艇の人員が黒色の革服を使用していた例は私も存じていましたが、

    ヨハンの着ている黒色革服には、肩章が着いていました。
    他の兵が着ているタイプ(灰色)には肩章は全くついていないです。
    肩章が付く軍服と、付いていない軍服とは、何か根本的に目的・用途が異なるのではないですか?

    例えば、陸軍のオートバイ兵が着ているゴムコートには肩章は付いてますか?

  3. [1630] カーン!

    U9B

    さあ、最終ラウンド、いよいよゴングが鳴りました。U9Bは、公約どおり今年の大晦日までにU14を完成できるでしょうか。これで出来なかったら、ちょっとばつが悪い。黙ってりゃ良かったなってちょっと後悔して…。

  4. [1629] Uボートのトイレ

    まげ店長

    いつか、体系的に調べてみたいのがトイレです。
    艦内のトイレもそうですが、洋上で用を足す際の便座が艦橋に掛けられている写真をたまに目にします。
    (これについては、皆さんの情報で是非とも裏を取りたいですが あれは便座なの?)
    洋上で用を足している写真となると超レアで、私は1枚しか見たことが有りません…
    トイレに関する記述もそんなに多くはないようですね…
    一所懸命調べていますが、『これはっ』っていうのは数冊ぐらいしかないですねぇ…
    (そういえば買いそびれてしまって書名も不明ですが、Uボートの軍医についての専門書が出た筈なんですが…)

    「Das Boot」でもジブラルタル海峡突破の直前に『私』はトイレに駆け込んでますね。
    ヨハンが入っててなかなか用を足せない『私』(笑)。
    しかも入った直後に「アラーム!」。
    あの状況では垂れ流し覚悟で出るしかないでしょう(笑)。

  5. [1628] Re: シングルの革服について

    まげ店長

    U99さん
    > 。でも、その文献ともう一つの類似本The Battle of the Atlantic and Signals Intelligence: U-boat Situations and Trends, 1941-1945との差ってかなりあります? 
    うーん、難しい質問です。両方とも文字オンリーで写真は皆無です。
    ①U-boat Situations and Trends, 1941-1945はAxis Submarine Successes, 1939-1945みたいな素っ気無さなんです。情報量は確かに凄いんですが。厚さは8cmくらい。
    ②U-Boat Tracking Papers, 1941-1947は読み物みたいで、楽しめそうです。厚さは4cmくらい。
    いい比喩が浮かばないのですが、
    ①は生データ、理科年表、辞書、漢和辞典、Axis Submarine Successes, 1939-1945
    ②は解析結果、ファインマン物理学、参考書、「漢和辞典を読む」、U-Boat Operations of the Second World War Twoって感じですか?
    私はどっちか選べと云われると、①の方が好きでしょうか? (でも、②の様な分析なんてとても①からできないし…)

  6. [1627] Re: シングルの革服について

    U99

    Torpedomaatさん
    私のしつこい質問へのご返答、ありがとうございました。今回は例の革服についてまた新たな認識ができたことを嬉しく思います。また何かありましたらご教示ください。

    まげ店長さん
    その文献についてちょうど質問させていただこうと思っていたところです。「47年」ってやっぱりそういうことだったんですね。でも、その文献ともう一つの類似本The Battle of the Atlantic and Signals Intelligence: U-boat Situations and Trends, 1941-1945との差ってかなりあります? おっと、また新たな質問になってしまって済みませんが。

  7. [1626] The Battle of the Atlantic and Signals Intelligence: U-Boat Tracking Papers, 1941-1947

    まげ店長

    U99さん
    > 今日は雪ですね。U201艦長を思い出しました。

    発想が格好いいです(にんまり)

    随分前に話題に出た、タイトルの本をとうとう入手しました。小遣いを貯めて、かなりきつい出費です。
    「エニグマ・コード」さえ読まなければこんな気にはならなかったと思うのですが…
    さて内容ですが、思っていた通りにレポート集です。
    1941-1947 というのは、戦後になってもこの調査(まとめ?)が続いていたと云う事みたいです。
    最後のレポートが1947年に作成されたモノでした。
    報告書は全部で175編、10行程度で終わるモノから何ページにも続くモノもあります。

    一番短かったのが
    4. 1941年7月からの、ビスケー湾に帰航してきたUボートの位置について
     1)報告位置
       a)BE46,57,73,81
       b)BE69,BF44,47
       c)BF72,75,77,78
     2)Uボートはこれらの地区で浮上航行している
     3)対潜水艦部隊(潜水艦や飛行機)はこれらの地区でUボートと会合できる可能性が高い

    他には、
    5.  Uボートの寄港時の通信方法
    10.  バルト海でのUボート練習エリア
    26.  北極船団に対するドイツの試み
    56.  Uボートの巡航速度と燃料、魚雷の保有数
    128. 1944年 1〜3月の天候報告
    129. 新型Uボート

    なんて感じです。全部を読み切るのには、まだまだかなり時間がかかりそうです… ; _ ;

  8. [1625] Re: シングルの革服について

    Torpedomaat

    U99さん

    > なぜ、Uボート部隊にはグレーが多く配給されたのでしょうか。

    Uボート乗組員の着ている革服が塩かカビか何かで粉を噴いたように白っぽくなっている写真を
    何度か見たことがあります。そういうUボートの厳しい環境での汚れの目立ち具合を気にして灰
    色が好まれたなんていう事はないでしょうか。ただの想像です。

    > 日本のある文献には、ダブルのハーフコートを「士官用」などとしているものがあります

    当時の写真から、グレートコートの着用が義務づけられていない、またはそういった丈の長い上
    着を必要としない状況で、士官がこのハーフコートを好んで着ていたらしい様子は伺えますが、
    下士官兵による着用も当時の写真で容易に確認できるわけで、U99さんのお考えどおり「士官用」
    は誤りです。

    >「このタイプの革服がイタリア海軍にも供与されていた」ことと、「それをLAHが接収した」
    >ことは事実であると捉えていいのでしょうか。それを裏付ける出典はなんでしょうか。

    昔から様々な軍装や部隊史の文献等で語られてきた話なので、私の中では事実として定着してし
    まっていますが、元となった情報が何かは正直知りません。マニアの注目度が非常に高い
    Waffen-SSの分野で長年否定的な情報が出ていないという事は、ベテランへのインタビューや
    部隊日誌等で裏付けがとれているのかもしれませんね。

    > ドイツ海軍の軍装に関する文献のオススメ

    軍装研究家ではありませんので他の方より関連書籍に精通しているという事もありませんが、
    やはりBenderの3巻セットが随一だと思います。第1・3巻の背表紙に第2巻の内容が載っている
    と思いますが、その"The Blue Uniform: Special Uniforms"の項で革製の上下が紹介されてい
    ます。ただし、"Torpedo Los!"に写真が掲載されている戦車搭乗服に似た革製ショートジャケッ
    トについては、存在が軽く言及されている程度です。

  9. [1624] Re: シングルの革服について

    U99

    今日は雪ですね。U201艦長を思い出しました。

    まげ店長さん

    >嘘かどうかは別問題ですが、Albrecht Brandiのダイヤモンド剣付き柏葉騎士十字章にも疑問が湧かざるをえません。末期とはいえ、あんな戦果だけで…

    ブランディが最後のボート(U967)を降りたのは44年7月で、一方、ダイヤモンド(以下「B」と略)を受章したのは11月ですから、Bの受章理由は戦果とは別にあったのかもしれません。同じBの受章者であるリュートに関しては文献があるのに、ブランディについては今のところないですよね。

    騎士十字章の授章基準は、変遷がありますからね。大戦後半の、特に対船団戦でほとんど戦果が上げられなくなってしまってからは、勇敢さとかリーダーシップが特に模範となった者に授けるということになったようです。というか、それしか授章理由がなくなってしまったからなんでしょう。ただ、それを考えても、ダイヤモンドを受章ってやっぱり凄いですよね。

    >1回の哨戒で33万トンも沈めてしまい、

    おお、まさにスーパー・エースですな。ははは。

    Torpedomaatさん

    やっぱりいらっしゃるんだな〜、こういう方が。軍装がご専門ですか? そうでないにしてもちょっと質問させてください。

    その1
    水上艦艇の人員が黒色の革服を使用していた例は私も存じていましたが、それはいわゆる「Uボート用」のものとは違うものという認識でおりました。ほとんど検証もせずに。「Uボート用」という刷り込みが今まで強すぎたからです。いずれにせよ、水上艦艇の人員のそれと、Uボート乗組員のそれとの同一性が認められるとすると、ではなぜ、Uボート部隊にはグレーが多く配給されたのでしょうか。

    その2
    日本のある文献には、ダブルのハーフコートを「士官用」などとしているものがありますが、これの妥当性についてはいかがですか。私としては、これは別に士官用のものではなく、機関科以外の人員に階級を問わず供されたものと理解しています。

    その3
    >LAHのメンバーが接収したイタリア海軍の革服はしばしば潜水艦部隊用とされますが、
    ということは、「このタイプの革服がイタリア海軍にも供与されていた」ことと、「それをLAHが接収した」ことは事実であると捉えていいのでしょうか。それを裏付ける出典はなんでしょうか。

    その4
    ドイツ海軍の軍装に関する文献のオススメを教えてください。私としては、Die Kriegsmarine(James Bender Publishing)の3巻セットが最高だと思っておりますが、残念ながら第2巻を保有しておりません。もしや、この中に今話題になっている上下革服についての言及がありますでしょうか。

    以上、いくつも済みませんが宜しくお願い申し上げます。

  10. [1623] シングルの革服について

    Torpedomaat

    U99さん(他掲示板のみなさん)はじめまして。

    肝心の「いつイタリアに供与されたのか」については情報を持ち合わせていないのですが、
    シングルの機関員用の革服について、気になりました事を少々書かせていただきたいと
    思います。

    まず、黒色がWWII当時に一般的でなかったという認識はドイツ海軍での実態と異なります。
    Uボートに限っては灰色の着用例が多い事と、ダブルのハーフコートタイプは実際に灰色の
    製品が大半である事から、黒色がわずかである印象を受けられたものとお察ししますが、
    この服は戦艦から漁船改造の監視艇のような小艇に至るまであらゆる艦艇上で着用されて
    いた物でもあり (よって「一部の水上艦の人員にも供された」というよりむしろ「Uボー
    トの人員にも供された」とする方がふさわしいと思います)、それら水上艦艇での写真に見
    られる例は、開戦前や緒戦時等に限らず黒色が大半です。
    ドイツ海軍によって黒色の廃止や灰色への変更等が命じられた事を示す資料は今のところ
    知られていないと思いますし、大戦中の黒色の製品の普及率や、現存している物の中に
    ナチス占領下の国のテーラータグが付いた製品もある事を考えますと、研究者の方の
    「黒色のジャケットはWWIIの勃発前に製造中止になった」という説は、現時点では
    ドイツ海軍の軍装に関する研究家やコレクター達には受け入れられないでしょう。

    LAHのメンバーが接収したイタリア海軍の革服はしばしば潜水艦部隊用とされますが、ドイ
    ツ海軍の革服が軍装品業者等によって「Uボート用」と偽られていた頃の影響でそう言われ
    ているだけで、実際には潜水艦と関わりなく貯蔵されていた物なのかもしれません。
    そうであればイタリア海軍潜水艦の写真で着用例が見あたらないのも自然かなと思います。

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