Uボート本
月刊「丸」2013年9月号 ドイツ潜水艦伝説/特集・Uボートの戦い
「ドイツ潜水艦伝説」と題して、VIIC型が素敵なアングルで堂々の表紙を飾っています。
この表紙のUボート、何号さんでしょう。初めて見た写真です。
特集内容としては…
■WWI~WWII「Uボート」テクニカル読本
└(両大戦でのUボートの船体・機関・兵装の変遷)
■欧州を震撼させた「無制限潜水艦戦」始末
└(WWIでのUボート戦)
■復活した「海底の刺客」栄光と悲劇
└(WWIIでのUボート戦)
■日本海軍籍に入った15隻のUボート
└(両大戦を経て日本へ戦利・譲渡・接収されたUボートの紹介)
■大西洋に再来した「海の狼」たち
└(戦後西ドイツで活躍・発展したUボート)
■世界のベストセラー・サブマリン輸出事情
└(戦後、人気ブランド”Uボート”の技術を導入した各国の潜水艦)
といった、第一次・第二次から戦後までのUボート戦やUファミリーのほか、『Uボートの好敵手・WWII英国「護衛空母」』として、対Uボート戦に投入された護衛艦の系譜も辿ってます。
なかでも、Uボート特集の中の「日本海軍籍に入った15隻のUボート」の内訳は、WWIの戦利艦7隻、WWIIの譲渡艦2隻、WWIIの接収艦6隻。WWIの日本海軍の戦利品としてのUボートについては、あまり知らなかったので興味深かったです。
当時、戦利品として日本にもたらされたUボート7隻は、英ポートランドから横須賀へ12,000浬の波濤を超えて全隻無事に回航され、世界を驚かせたとのこと。しかし、横須賀から呉へ回航するときに嵐で行方不明となり、ホノルル沖で米商船に発見・自沈させられた…という、ちょっとお粗末なエピソードも。ほかの艦も、あれこれ調べられたあと、魚雷の効果実験用にされたり、交通用桟橋として使用されるなど、寂しい末路が紹介されておりました。
ちなみに、「世界の艦船 特集・Uボート(1)」によると、ヨーロッパから日本へ曳航される際、それぞれのUボートは、「黒・水・青・赤・褐色」とか「水色」とか「白に黒斑点」とかに塗装されていたらしく、横須賀に到着後は日本各地の港を回って戦勝をPRし、各港ではUボートを一目見ようと大勢の観客が集まったんだとか。い・いいなぁ。。