艦内案内図

司令塔/発令所


司令塔

司令塔後方には、攻撃用潜望鏡(通称:村の菩提樹)が装備されていた。これには革張りのイスが付き、両足のペダルを踏むと油圧で左右に旋回し、接眼レンズの右にあるハンドルで下方15度~上方70度を確認、左手にあるレバーで1.5~6倍に調節できた。潜望鏡装置は鏡面が曇らないように暖められていた。脇には潜望鏡に連結された襲撃運動盤があり、目標の速力、距離、針路、Uボートの回頭率などが入力されると、魚雷発射に必要な数値(速度や角度)が算出され、発射管内の魚雷に伝えられる。これは主に操舵長が担当するが『U・ボート』では兵曹長が担当(操舵長は鉛筆を削っている!?)。

発令所

艦の浮上・潜航、航法、戦闘指揮のすべてを司る、Uボートの指揮中枢。進行方向右側に舵手席(縦舵、潜舵、横舵)があり、機関長指揮のもと常に3名の舵手がついた。舵手席の後ろには、捜索用潜望鏡。これは、下方10度~上方90度を確認できる。VIIC型でも建造きれた時期などによって装置の配置などが異なっていた

発令所にあるもの
通風管弁開閉ハンドル、速力通信器、潜・横・縦操作機、各舵角計、深度計(200mまでと20mまで)、予備酸素ボンベ、捜索用潜望鏡、方向探知アンテナ・シャフト、各配管開閉ハンドル、ペント弁開閉ハンドル、バラスト・タンク注排水用バルブ群、電池管制盤、真水製造機、海図テーブル、配電ボックス、艦内排水用プンプ、ジャイロコンパス、襲撃計算機…などなど

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